初日に学習を軌道に乗せる

 新学期の初めは、新しい知識を身に付けようと、学生たちが目を輝かせて教室にやって来ます。教える側も、生き生きとした表情の学生を前にして、集中力が高まる瞬間です。
 この学習の開始時点、彼らがやる気に満ちて教室に入ってくるこの最初の日は非常に重要です。彼らの今後の学習が成功するかどうかを決定すると言っていい、重要なポイントがここにあるのです。それは、

やる気をもって入って来た学生を軌道に乗せられるかどうか。

ということです。学習の一番最初の段階で、学生たちを軌道に乗せられるかどうかが今後の成功のカギを握っているのです。
 せっかく期待を持って教室に入ったのに、内容ががっかりだった、という感想を学生に持たれてしまっては、彼らのモチベーションもダウンしてしまいます。
 反対に、学ぶことが楽しかったという感想を持ってもらえれば、次回からもやる気を持って教室に来てくれるでしょう。やる気を持って学習を続けてくれれば、もちろん成果も出やすくなります。では、どうすれば学習の初期段階を軌道に乗せられるのでしょうか。学生たちに、「楽しかった。次の授業が楽しみだ」と思ってもらえるには初日に何をすればいいのでしょうか。
 学生は新しい知識・技術を身に付けようと教室にやってきます。彼らの目標は新しい技術・知識を使えるようになることです。

「わかるようになった」「できるようになった」

という結果を求めて学生は教室に来ています。ですから、初日にはその一部でも、体験させてあげればいいのです。新しい外国語を学ぶのであれば、一言でも二言でも挨拶ができるようになることです。学ぼうとする対象の全体からすれば、一言、二言のあいさつはごくわずかです。でも、全くできなかったことが、

「1つできるようになった」

ということに意味があるのです。
「できるようになる」という体験を与え、それを楽しいと学生に感じてもらえるように、初日を設計すれば、学生の学習は良いスタートを切れるのではないでしょうか。

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